そうだったのか!

Special Tool-1

特殊工具を使う

なるほどそうだったのかと思った。

それほどインパクトのある写真だった。

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新しいアルミとガラスの iMac が登場したとき、Jobs  の発表を見ただけでは「まったく継ぎ目を感じさせない前面の仕上げ」(virtually seamless front surface)という点がどうもよく分からなかった。

精密に組み合わせられた、エレガントなガラスカバーとアルミニウム筐体は、まったく継ぎ目を感じさせない前面の仕上げをかなえています。[アップルニュースリリース

An elegant glass cover joins precisely to the aluminum enclosure creating a virtually seamless front surface. [Apple News Release]

Side View

確かにアップルサイトの画像では、横から見ると真っ平らで、黒い枠(ベゼル)の部分も全然凹凸を感じさせない。しかし画像だけではどういう仕掛けになっているのかよく分からなかった。

いつもなら発表と同時にアップルストアにすっ飛んでいくのだが、病み上がりとあってはそうもいかず、ひたすらネットで見るだけでガマンしなければならなかった。

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そもそも黒いベゼルとはいったい何なのか。

「iPod nanoなの」のしゅん爺氏が大変興味深い試みをしている。

iPod nanoなの:”iMacの「ベロ」は短くなったのか?“:09 August 2007

24Inch Imacs

画像だけの比較だが、どうやら従来の液晶の周囲に黒い枠が追加されているようなのだ。

アップルサイトには、ガラスとベゼルと液晶の関係を垣間見せる詳細図もある。

Design Detail

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そんな疑問を氷解させてくれたのが KODAWARISAN 氏の写真だった。

KODAWARISAN:”バラしのキーワードは、アルミとガラス‘”:08 August 2007

KODAWARISAN: “Disassembled iMac (2007 Mid)“: 08 August 2007

Ameba de KODAWARISAN:”バラしのキーワードは、アルミとガラス“:09 August 2007

黒い枠(ベゼル)付きのガラスパネルが液晶の上に埋め込まれている。

一目瞭然、まさに百聞は一見に如かずだ。

まず、冒頭の写真が衝撃的だった。ガラス面などに取り付けて使う吸盤付きタオル掛けを使うなんて誰が考えただろうか。

Glass Removed

この工具でガラスパネルを取り外すと、下にネジが隠れていて、初めて内部へのアクセスが可能になる。黒いベゼルはガラスパネルの一部で、下のネジを隠す役割を持っているようだ。

絶対に開かせないぞ、内部にアクセスさせないぞというアップルの執念みたいなものが感じられるではないか。

KODAWARISAN 氏がよくぞここまでやられたものと心からの拍手を贈りたくなる。

海外を含めたくさんのサイトが直ちに取り上げたのも頷ける。

Ars Technica が敬意を込めて次のように書いている。

Ars Technica: “iMac autopsy (vivisection?) photos posted online” by Jacqui Cheng: 09 August 2007

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まだ詳しくご覧になっていない方は、まずアルミとガラスの iMac に関する我々のレビュー記事をご覧ください。

Ars Technica では、みんなの要望に応えて小さなガジェット(たとえば iPod や iPhone など)については分解を試みたことはあるが、マシン全部を分解することは通常やらない。だからといって、みんなが iMac の内部を死ぬほど見たがっているのを否定する訳ではない。そこで我らがクレージーな友人たちの登場という訳だ。彼らが我々の渇きを癒してくれる。

For those of you who haven’t checked it out yet, hop on over and look at our review of the new aluminum and glass iMac. While we here at Ars typically do takeaparts of smaller gadgets (like iPods and iPhones) due to the influx of requests, we don’t usually take apart entire machines. But that doesn’t mean people aren’t dying to see some iMac internals, and that’s where our crazy friends across the pond have come to save the day.

KODAWARISAN が iMac の分解写真を投稿してくれた。最もマニアックなギークですら胸を張るような出来映えだ。

Kodawarisan has posted a photo gallery of an iMac takeapart that would make even some of the geekiest geeks proud:

ワオ、すべてが詰め込まれているじゃないか。KODAWARISAN に敬意を表すために全部の写真をここに掲載することはしない。興味のあるひとは是非 KODAWARISAN のギャラリーを覗いてみて欲しい。Gizmodo の友人たちが指摘しているように、液晶は LG Phillips 製の LM201WE3 だ。分解の結果 iMac が「壊された」わけではないようだ。私の見るところ、また組み立て可能に見える。我々もかつて iPod video でそうしたんだから。(もっとも部品がいくつか残ってしまったけれど・・・。)日本人ならきっと立派にやり遂げるだろう。

Wow, they really cram all that stuff in there, huh. We won’t mirror all of the images out of respect for Kodawarisan, but go ahead and check out the galleries if you’re into that sort of thing. As our friends at Gizmodo pointed out, we see that the LCD is an LG Phillips creation (LM201WE3). Although, I wouldn’t exactly say the iMac has been “destroyed”—it certainly looks piece-together-able to me. Hell, we did it with the iPod video (with only a couple of parts leftover). I’m sure the Japanese can come up with something.

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なお、忘れてならないのは、このほかにも日本発のバラしの試みがあることだ。

かの「須山歯研」改め「須山補聴器」氏も、すばらしい写真をアップしている。

須山補聴器:”【番外】“: 08 August 2007

Glass Removed2

上の写真なんか、はずしたガラスパネルの様子がとてもよく分かるではないか。

これらの分解写真をベースに、内部パーツの詳細や換装の容易さなどについて解説した記事も出てくるのではないと楽しみだ。

KODAWARISAN 氏の方には英語のキャプションを付けたものも添えられている。海外の読者の眼に留まるためには、キャプションを英語化することもひとつの工夫だと思った。

とまれ、「バラし大国日本」の健在ぶりを見せつけた iMac の分解写真ではあった。

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参考:

・KODAWARISAN:”バラしのキーワードは、アルミとガラス“:08 August 2007

・KODAWARISAN: “Disassembled iMac (2007 Mid)“: 08 August 2007

・Ameba de KODAWARISAN:”バラしのキーワードは、アルミとガラス“:09 August 2007

・須山補聴器:”【番外】“: 08 August 2007

・Ars Technica: “iMac autopsy (vivisection?) photos posted online” by Jacqui Cheng: 09 August 2007

・Mac Rumors: “Aluminum iMac Disassembled and First Impressions“: 08 August 2007

・Think Secret [Secret Notes]: “New iMac disassembled (photos)“: 09 August 2007

・AppleInsider: “Design details and teardown photos of Apple’s new iMacs” by Katie Marsal: 09 August 2007

・MacDailyNews: “New Apple iMac dissection photos“: 09 August 2007

・Engadget: “New iMac disassembled” by Ryan Block: 08 August 2007

・Engadget Japanese: “4G iMac 早くも分解” by Ittousai: 09 August 2007

・Gizmodo: “Apple iMac Destroyed (*Sniff*)” by Brian Lam: 09 August 2007

・TUAW: “iMac take apart photos” by Dave Caolo: 09 August 2007

・MacNN: “Briefly: new iMac take-apart, more RAM upgrade“: 09 August 2007

・iPod nanoなの:”iMacの「ベロ」は短くなったのか?“:09 August 2007

・気になる、記になる…:”iMacのバラシレポート“:08 August 2007

・Blog!NOBON:”新しい「iMac」のバラし“:08 August 2007

・Apple Brothers + Mac News:”New iMac バラし・箱出しレポートなどなど – AppleSpecial Event ビデオを公開“:09 August 2007

・DesignWorks:”iMacのバラしと開封模様などが各所で公開開始“:09 August 2007

・欲望の塊 returns:”悪い方向の“:09 August 2007

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コメント / トラックバック4件 to “そうだったのか!”

  1. ABC Says:

    >名前は知らないが、窓ガラスやサッシ工事のときに見かける吸盤付きの工具を使うのだなんて
    KODAWARISANが使ったのは吸盤付きのタオル掛けらしいですよ。
    http://www.kodawarisan.com/k2007_02/archives/2007/08/aaaaaaaaaaaaaaa.html
    >ガラスパネルを特殊工具(タオル掛け吸盤)で持ち上げると、……

  2. shiro Says:

    > ABC さん
    ありがとうございました
    訂正しました

  3. しゅん爺 Says:

    はじめまして、iPod nanoなの。しゅん爺です。
    記事を紹介していただきありがとうございます。
    全く、アップルのこだわりには脱帽ですよね!! 今後のアップル製品のバラしには、「吸盤付きのタオル掛け」が必須になるかも知れませんね!?

  4. shiro Says:

    > しゅん爺さん
    こちらこそよろしく
    視点が斬新なので 参考にさせていただきました
    フルハイビジョン対応の話も おもしろいですね

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