中国の偽 iPhone 事情

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iPhone に似ているが・・・

中国の偽 iPhone 事情に関する Bloomberg の興味深いレポートがある。それを Seeking Alpha が簡潔にまとめている。

Seeking Alpha: “iPhone Delay in Asia Proves Costly As Counterfeits Steal Share — Bloomberg” by Judith Levy: 11 September 2007

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iPhone の偽物は、アップルが発売を開始する少なくとも半年前からアジアでは出回っている、と Bloomberg は火曜日に伝えている。台湾ではアップルロゴが背面についたタッチスクリーンの「iClone」が売られている。Ben という名前の偽造者によれば、彼の会社では Steve Jobs が iPhone を発表した直後にインターネットに載った画像を見て、模造品のデザインを開始したという。「内部は難しくない。難しいのはデザインと外部だ」と彼はいう。

Counterfeit iPhones have been on sale in Asia since at least six months before Apple released the product, Bloomberg reported Tuesday. “iClones” are available in Taiwan with touchscreens and Apple’s logo on the back. A counterfeiter identified only as “Ben” said his company designed the knockoffs from photos posted on the Internet after Steve Jobs displayed the product. “The guts aren’t hard,” he said. “The hard part is the design and the exterior.”

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アップルには、2008 年まではアジアで iPhone を発売する計画はない。しかし Ben によれば、「iPhone はとてもホットなので放っておくわけにはいかないんだ。」彼の会社では、インターネットで 270 ドル相当の値段で模造品を売っているという。買ったのは香港、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、アメリカの客たちだ。模造品はアップルのソフトは使っていないが、その代わりどんなネットワークでも使えるという。「真似をしたのは外見だけだ。もしお客が機能を求めるなら、我々としては本物よりもっといい機能をたくさん提供できる」と Ben は語る。

Apple is not planning to launch the iPhone in Asia until 2008, but “[w]e can’t ignore iPhone because it’s so hot,” Ben said. He sells his knockoffs over the Internet for the equivalent of $270 to customers in China, Hong Kong, Singapore, Malaysia, Australia and the U.S. His phones do not use Apple software and can be used on any network. “It’s the exterior we are imitating,” Ben says. “If customers want functions, we can offer more and much better functions than the real phone.”

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アジアで iPhone が遅れるのは何故か、アップルは明らかにしていないが、JPMorgan のアナリスト Kevin Chang によれば、キャリアのネットワークが iPhone の技術をサポートできないためではないかといっている。アップルのスポークスパーソンの Jennifer Bowcock はいう。「我々としては偽物造りや我々から盗みを働き消費者を騙す連中をとことん追求するつもりだ。」米国商工会議所によれば、模造品の額は世界全体で年間 6500 億ドルにも達するという。

Apple has not explained the delay to Asia, although JPMorgan analyst Kevin Chang suggested carrier networks may not yet be able to support iPhone technology. “We are committed to pursuing counterfeiters and others who steal from us and deceive our customers,” said Apple spokeswoman Jennifer Bowcock. According to the U.S. Chamber of Commerce, phony goods cost the global economy $650 billion a year.

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元になっている Bloomberg のレポートは臨場感あふれて大変興味深い。

事の善し悪しは別にして、商機を掴むそのエネルギーには圧倒される。まさに生き馬の目を抜くとはこのことだろう。

3G大国だといっていても、新製品(と新サービス)が現れるのはアメリカで、寸秒をおかずそれを追いかけるアジアの国を、横目で睨むだけの存在にいつの間にやらなってしまったようだ。

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参考:

・Seeking Alpha: “iPhone Delay in Asia Proves Costly As Counterfeits Steal Share — Bloomberg” by Judith Levy: 11 September 2007

・Bloomberg: “IPhone Knockoffs Steal Market Share as Apple Delays Asia Sales” by John Liu and Chinmei Sung: 11 September 2007

・デジタルARENA:”やっぱりあった! 中国メーカーが先行発売した’iPod touchもどき” by 山谷剛史:11 September 2007

・平成鸚鵡籠中記:”iPod touchもどき” by 土岐正造:11 September 2007

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コメント / トラックバック2件 to “中国の偽 iPhone 事情”

  1. わが猫&カメラマンさん Says:

    中国の人たちの、真似してさらにそこに独自のエッセンスを加える技術はすごいですね。

    日本のメーカーも、パクリと言われないように、世界で愛されている技術やデザイン(たとえばiPodのシンプル性やデザイン性など)を取り入れて欲しい物です。

  2. ヨーロッパで iPhone が発売される Says:

    […] 同じアジアでも他の国では すでに iPhone モドキが出ています 来週、所用で上海、香港に出かけますので ちょっと見てこようかなと思っています Filed Under 雑記帳, 未分類 […]

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