Jobs なしでもやっていけるか:フォーチュン誌

Fortune Steve

[フォーチュン誌 2008 年 4 月 21 日号表紙]

先週来、株主総会や iPhone SDK イベントの記事で花盛りだが、Steve Jobs のインタビュー記事がフォーチュン誌に載っている。

Fortune: “Steve Jobs speaks out” by Betsy Morris: 05 March 2008

同誌の企画「アメリカで最も賞賛される企業」(アップルがトップ)の一環で、家族旅行中のハワイ(コナ)で、今年の2月に行なわれたインタビューだという。

多岐にわたる話題をカバーしているが、その中に次のような興味深い部分がある。

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Jobs がいなくてもアップルはやっていけるか

On whether Apple could live without him

「アップルには大変優れたひとたちがいる。 Tim Cook を COO にしてマック部門をまかせたが、彼は立派にやった。『Jobs がバスに轢(ひ)かれでもしたら、アップルは大変なことになる』というひとがいるのを知っている。まさかパーティはしないと思うけど、アップルにはほんとにすばらしいひとたちがいるんだ。だから取締役会は CEO に誰を選ぶか、何人も然るべき心づもりがある筈だ。現在の役員の誰もが後継者となり得るようにすること、それが私のなすべきことであり、そうしようと心掛けている。」

“We’ve got really capable people at Apple. I made Tim [Cook] COO and gave him the Mac division and he’s done brilliantly. I mean, some people say, ‘Oh, God, if [Jobs] got run over by a bus, Apple would be in trouble.’ And, you know, I think it wouldn’t be a party, but there are really capable people at Apple. And the board would have some good choices about who to pick as CEO. My job is to make the whole executive team good enough to be successors, so that’s what I try to do.”

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いささか優等生的答えだが、Tim Cook とはっきりいっているようにも思える。

後継者に関する話題を Steve Jobs が口にしたのはこれが初めてではないだろうか。3月4日の株主総会での彼の発言もこのラインに沿っていることが分る。

このインタビューでは広範囲の話題が取り上げられていること、Jobs の生のことばがそのまま載っていることの二つの点で大変興味深い。

ウェブ上で 15 ページにも及ぶものだが、アップル社内での仕事ぶりに触れた「月曜マラソン会議」(marathon Monday meetings)など興味深い話題満載なので、是非とも全訳が出ることを期待したい。

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もっとも記事の構成については、John Gruber がつぎのように苦言を呈している。

Daring Fireball: “Fortune Interview With Steve Jobs” by John Gruber: 04 March 2008

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「アメリカで最も賞賛される企業」の企画(アップルがトップ)の一環として、フォーチュン誌は Steve Jobs との稀有なインタビューを載せている。ただ、その構成はひどいものだ。3000 語の文章がウェブの 15 ページにわたって点在し、各ベージ 200 語程度の記事になっている。ページビューを増やそうという恥知らずなやり方だ。しかし中味そのものは一読に値する。

As part of their “America’s Most Admired Companies” package (Apple placed first), Fortune has a rare interview with Steve Jobs. The format is horrible ― 3,000 words spread over 15 web pages, averaging just 200 words per page. Shameless page-view-inflation at its worst, but it’s worth it.

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コメント / トラックバック5件 to “Jobs なしでもやっていけるか:フォーチュン誌”

  1. TORIO Says:

    私の周りではiPodを知らない人はまずいないが、ジョブズを知っている人は殆どいない。
    これはアメリカの関心事です。

    ですから、世界的に見ればAppleはジョブズが亡くなっても不滅です。

    カリスマと言われても、いまやApple製品を持っている人は日本ではジョブズは知らない人が多い。

    Apple製品を持っていても圧倒的に信者の比率は少なくなった。

  2. takebayashin Says:

    SONYの経営者を知らない人がいてもおかしくないが、
    大概の人はSONYという社名は知っている。

    しかし今は、ウォークマンを作れるようなSONYは存在しない。
    例えSONYが不滅であろうとも。

    経営者と会社は一体。

  3. Steve Says:

    良いと思う物はさっさと取り入れる、不要な物は開発途中でも削除する、昨日まで必要でも今日には不必要。
    きまぐれだと不評を買ったJobsの評判は日進月歩のコンピューター業界を先に進めるためには必要だった、G3 CPUを最大限に活用したiMacからの合理的なプロモーション、Jobs復帰からの一連のプロダクトシリーズ、ソフトウェアからハードウェアまでを総合した戦略、世界中でこんなことができる人物が何人いるでしょうか、Appleをこんなに愛している人物が存在するでしょうか、ガレージから生み出されたApple ComputerはJobsなくしては成人できなかったと思います。これからまだまだApple製品を必要とする私にはまだまだ頑張って
    貰いたい物です。とは言っても永遠には続かないので、すでにJobsは次に向かって動いているのでしょうね。目先の評判よりも、より永遠のAppleのための経営者を見極めるために。

  4. Macとえいちやin楽天広場 Says:

    Jobsなしでもやっていけるか:フォーチュン誌

     こん○○は!!ホイヤーです。本日の更新は 「TidBITS日本語版最新号」と「【動画】MixMeisterScratch」と「Jobsなしでもやっていけるか:フォーチュン誌」他をご案内いたします。○アンクル…

  5. kam Says:

    個人的意見ですけども
    宮崎駿のいないジブリがあり得ないような感じかな〜…と
    “ワンマンのトップがいないといいものはできない”のだそうです。
    ディズニーしかり。

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