元日から日本経済新聞「私の履歴書」で、元連邦準備制度理事会(FRB)議長 Alan Greenspan の連載が始まった。
世界経済ウォッチャーの仕事ぶりが分って大変おもしろい。
ウォッチャーにとって早朝の時間はとても大切だと・・・
日本経済新聞: “私の履歴書:アラン・グリーンスパン”: 01 January 2008
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「寝ている間も世界の市場は刻々と動いている。アジアから欧州へと川の流れのように止まることはない。それでも東京市場の終値がどうだったかは、世界でその日何が起きたのかを示す最初の明確なサインになる。FRB 議長にとっては、それを知ることが一日の仕事の始まりとなった。
議長時代、朝は五時か五時半に目を覚ました。五時に目覚めた時はベッドで英国放送協会(BBC)のラジオ放送を三十分聞く。起きて相場をチェックするとバスタブにつかる。そこで一時間ほど資料を読んだり、書き物をしたりして過ごした。」
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「エコノミストとして六十年を過ごしてきたが、ほかの同業者と決定的に違うなと思うことがある。大半のエコノミストはマクロ経済学を学び、そこからミクロに入る。その多くは国内総生産や総所得よりも下のところまでは降りてこない。私は全く逆だった。」
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「経済統計やこまごまとした事象を分析するのが大好きで、人前に出るのはあまり得意でない市井のエコノミスト。それが、市場から一挙手一投足を監視される FRB 議長になり、二十年近くも務めた。」
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