Archive for the ‘Mac’ Category

自作マックについて考える

2008年 4月 29日

Apple I-1

Apple I Computer – Smithsonian National Museum of American History

マックワールド誌編集者 Rob Griffiths の自作マック記事は大きな反響を呼んだ。

その後マックワールド誌は、趣味の自作者という「自作コミュニティ」(Homebuilt Mac Community)についてさらなる問題提起をしている。

Macworld: “Apple and the homebuilt Mac community” by Rob Griffiths: 19 April 2008

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自作コミュニティ

つい最近、私は自作マック(Homebuilt Mac)に関する記事を書いた。今回は自作マックがアップルのビジネスに与える影響について私の考えを述べてみたい。・・・その上で、読者諸氏がこの「自作コミュニティ」についてどう考えるかお尋ねしてみたいのだ。

I recently chronicled my adventures building and using a homebuilt Mac. Now it’s time to step back and opine on how I think homebuilt Macs impact Apple’s business…and ask you, our readers, what you think Apple should do about this community.

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アップルのビジネスに悪影響を与えるか

まず最初の質問は、熱狂的マック自作ファン(Homebuilt Mac enthusiasts)がアップルのビジネスに悪影響を与えると心配すべきかどうかという問題だ。部品を集めることから始めて、パーツをコンピュータにくみ上げ、それから OS X が動くように一生懸命頑張る、それをアップルが心配すべきかどうかと聞かれれば、私の答えはノーだ。アップルは趣味の自作者(hobbyist builders)を恐れる必要はない。本当だ。私の場合、強力なクヮッドコアマシンを作るため 982 ドルを投じた。それだけではない。バーツを探し、買い求め、マシンを組み立て、ちゃんと動くようにするのに多大の時間を費やした。私が費やした時間を計算に入れれば、すてきな iMac を買ってそれで済ませた方が(経費的にも)ずっとよかったことは明らかだ。しかもこのマシンの保証はひとつでないので、ひとたびハードの問題が生じた場合は複数のベンダーを相手にせざるを得なくなる点も考えておく必要がある。

The first question to ask is whether or not Apple should fear the impact these homebuilt Mac enthusiasts may have on their business. Given that one has to start with a collection of parts, assemble those parts into a computer, then work quite diligently to make that computer an OS X-enabled machine, my general answer is “no,” Apple need not fear the hobbyist builders. True, I spent only $982 to build a powerful Quad-core machine…but I also spent a large number of hours searching for and buying the parts, assembling the machine, and making it all work. If you add in the value of my time, it’s clear that I would’ve been much better off (financially) just buying a nice iMac and calling it done. Also consider that the finished machine has not one but many warranties, and that any hardware issues may mean dealing with multiple vendors.

自作マックが文字通り自分用のマックを作るというものである限り、アップルが恐れることは何もないと思う。趣味の自作者たちが自分のためのマシンを作っても、アップルの毎期の売り上げに影響を与えるものでないことは明らかだ。そもそもそんな大きな苦労をしてまで自作マックを製作し、それをメンテして、アップルの収益に影響を与えようとするひとがそんなにいるわけはない。(Psystar のマッククローンビジネスは、すぐにもアップルから訴訟を起こされると思われる。もしそれを生き延びたとしたらそれはまた別な話だ・・・)

As long as building your own Mac requires literally building your own Mac, I don’t think Apple has anything to fear—hobbyists and tinkerers may choose to build their own machines, but this is clearly nothing that will have any sort of impact on Apple’s quarterly sales. There just aren’t that many people out there willing to go all of the effort required to build and maintain a do-it-yourself-Mac to have a real bottom-line impact on Apple. (If Psystar’s pre-built Mac clone business survives its probably-imminent legal challenge, then that may be a different story.)

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アップルは対抗措置をとるべきか

もし[自作マック]コミュニティがアップルに対して大きなマイナスを与えるものではないとしたら、熱狂的マック自作ファンたちに対してアップルは何らかの措置を講じる必要があるのだろうか?

So if the community isn’t going to have a tremendous negative impact on Apple, what, if anything, should Apple do regarding these homebuilt Mac enthusiasts?

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その1:無視する

ひとつの方法は、これら趣味のハッカー(hobbyist hackers)をまったく無視することだ。これまでアップルはそうしてきたように思える。アップルに実質的影響を与えるわけではないので、ホビイストと争うことは有益というよりむしろ面倒の方が多い。アップルがこういうグループを無視してきたことを示す証拠はあるだろうか。例えばそのひとつとして、OSx86 プロジェクトをウェブから駆逐しようとしなかったことが挙げられる。OSx86 プロジェクトのサイトは、generic PC[ホワイトボックス PC、無印  PC]で OS X を走らせるための事実上の情報源(de facto source)となっている。

One approach—which appears to be the approach Apple’s taken thus far—is to simply ignore these hobbyist hackers. Since there’s no real measurable impact on Apple, fighting the hobbyists may be more trouble than it’s worth. What evidence do we have to support the theory that Apple is ignoring this segment thus far? For one, there’s been no apparent effort to remove the osx86 project web site, which is the defacto source for information on running OS X on generic PCs.

自作者たちを無視すべきだと考えるもうひとつの理由は、長い目で見れば、結局これらのユーザーはアップルのハードの売り上げを増加させる可能性があるからだ。例えば自作マックを作った連中は、システムアップデートの都度それに遅れず付いていくために必要な作業がいやになり、本物のマックを買おうと決心するかもしれないからだ。あるいはまた、それほど技術に詳しくない友人に対して OS X の良さを説き、次に買うときは iMac か他のアップルマシンにするように薦めるかもしれないのだ。

Another reason to ignore the homebuilders is that, in the long run, in fact, this group of users may actually help increase Apple’s hardware sales—people who build their own Mac may then decide they’re tired of the work required to keep up with system updates, for instance, and decide to purchase a real Mac. Or perhaps they’ll tell their less-technically-inclined friends about the benefits of OS X, and recommend that they purchase an iMac or other Apple product for their next machine.

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その2:相手を取り込む

[無視する代わりに]もうひとつの方法として、自作者のコミュニティを取り込むというやり方もある。問題はどんな方法でやるかということなのだが・・・。OS X の新しいバージョンをアップル以外のコンピュータでもインストールできるようにするか。マザーボードと無印 PC パーツ(generic PC parts)だけという「Mac Lite」を実際に出してみるか。自作マシンのために限られた組み合わせの CPU とマザーボードを認めてやるか。あるいはまったく別のやり方をするか・・・

Alternatively, Apple could embrace the homebuilt community…but the question would be how. Would that be a new version of OS X that doesn’t restrict installation to an Apple-labeled computer? An actual line of “Mac Lite” machines that are basically motherboards and generic PC parts? Sanctioning a few combinations of motherboards and CPUs for people to use as a basis for building their own machines? Something else entirely?

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読者の反応は?

あなたはどうお考えだろうか。アップルの世界には、アップルが正規にライセンスした OS X が動く自作 PC が存在する余地はあるのだろうか。自作マックが本物同様に動いても、アップルのビジネスは存続していけるのだろうか。アップルはクローンビジネスを開始すべきだろうか。かつて特定のベンダーにマックの製造を認めたような古いやり方ではなく、何か新しいやり方で・・・。是非ともみなさんの考えを聞いてみたい。

So what do you think? Is there room in Apple’s world for homebuilt PCs running OS X, complete with a legal OS X license from Apple themselves? Will their business survive if people can build their own Mac and have it work just as well as a “real” Mac? Should Apple be in the clone business—in a new way, not in the old “let’s authorize some vendors to build Macs” way? I’d love to hear (OK, read) your thoughts.

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どうやらマックワールド誌は本気のようだ。

Rob Griffiths の自作記事はポッドキャストでも取り上げられた。

Macworld: “Mac clones and accessibility” by Christopher Breen: 24 April 2008 [Podcast Episode #119]

同じマックワールド誌の Christopher Breen との対談だが、これが実に楽しそうだ。記事には載らなかった話も聞けるので、自作に関心のあるひとにとってはこたえられないだろう。

さらにマックワールド誌では、この自作マシンをマックワールドラボでとりあげ、ベンチマークほか徹底的に比較分析するということだ。

Macworld: “FrankenMac in the Lab” by Brian Chen: 26 April 2008 [Macworld Video #48]

YouTube: “Macworld Video: FrankenMac in the Lab

自作とかクローン、ハッカー、ハッキングとなると日本では今ひとつ反応が冷たいが、海の向こうではやることが徹底している。

考えてみればアップルの源流のひとつは Homebrew Computer Club にあったわけで、自作マックもその流れを汲むといえるのかもしれない。

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追記:Frankenmac のラボテスト(4月30日)

Frankenmac-1

さっそくマックワールド誌ラボテストの結果が出た。

予想どおりのすばらしいものだが、最後の感想が印象的だ。

Macworld: “Lab-testing the Frankenmac clone” by James Galbraith: 30 April 2008

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この自作マシンは確かに目覚ましいパフォーマンスを示している。これから考えるに、もしアップルが例の「ミッドレンジのマックミニタワー」(mid-range Mac minitowerを出したら、きっと大変なパフォーマンスに違いない。

… this particular build-it-yourself system definitely delivers impressive performance, perhaps suggesting how a mythical mid-range Mac minitower would perform if Apple ever released one.

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自作マックでこれだけのパフォーマンスなのだから、アップルが出す純正マシンはきっと大変なものに違いない。

これこそ若旦那のいう、このクラスの新製品を出さない理由なのだろうか・・・

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盲目のプログラマー

2008年 4月 26日

Braille

点字を読む:Reading Braille

Lioncourt.com というサイトがある。

盲目ないし視覚に障害があるひと(the blind and visually impaired)に役立つ情報を扱うサイトだ。

特段変わったところもなく、普通のサイトのように見える。実はこのサイトを運営しているのは盲目のプログラマーなのだ。

その彼が今週のマックワールド誌のポッドキャストに出演している。

Macworld: “Mac clones and accessibility” by Christopher Breen: 24 April 2008 [Podcast Episode #119]

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視覚障害者のためのサイト

最初の話題は、視覚に障害がある、あるいは盲目のマックユーザーに対して OS X がもたらしたあまりよく知られていない恩恵についての話だ。ポッドキャストに登場するのは、盲目のプログラマーで、かつ Lioncourt.com を運営している Josh de Lioncourt だ。Lioncourt.com は、視覚障害者のマックユーザーに対して、ツールとしてのマックが如何にすばらしい機能を備えているか明らかにしようとするサイトだ。

The first is the under-reported benefits that OS X brings to visually impaired and blind Mac users. Im joined by Josh de Lioncourt a blind developer and operator of Lioncourt.com, a Mac-accessibility Web site, who reveals just how capable the Mac is as a tool for visually disabled users.

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他にもいろいろなサイト

Josh Lioncourt.com は、視覚障害者のマックユーザーのためにすばらしいリソースを集めているが、この他にもいくつかのサイトがある。アップル自身も、ユーザー補助機能accessibility:アクセスのしやすさ、使いやすさ、ユーザー補助機能]のページを設けて、いろいろなリソースに対するリンクを張っている。またポッドキャストの中で「Screenless Switchers」についても Josh が触れているが、これはウインドウズからマックにスイッチした視覚障害者の二人の女性 Darcy Burnard Holly Anderson が制作しているポッドキャストだ。

Josh’s Lioncourt.com is a great resource for those visually impaired Mac users but there are others. Apple offers its own accessibility page with links to a variety of resources. Josh also mentioned the Screenless Switchers podcast, a podcast produced by Darcy Burnard and Holly Anderson, two visually impaired women who’ve moved from Windows to the Mac.

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Josh de Lioncourt の生き生きした話を聞いていると、とても盲目のプログラマーとは思えない。

ここで語られるのは健常者とは異なったユーザー体験だ。「使いやすさ」(ease of use)ということについて改めて考えさせられる。

マックが彼らに対してすばらしい体験を提供していると知ってうれしい。そしてそういう話に光を当てるマックワールド誌もまたすばらしいと思う。

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Voiceover

話題の中心は Mac OS X の読み上げソフト VoiceOver の話だ。

視力の弱い筆者も、マックの読み上げソフトには随分助けられている。Tiger では Vicki が助っ人だったが、Leopard になってからは Alex だ。

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ずいぶん昔(Mac OS 6 の時代だった!)、盲人用の点字フォントを試作したことがある。

健常者がひらがなで書いた分かち書きのテキストを点字変換する。文章解析のアルゴリズムを使わず、フォントそのものに変換機能を持たせたので瞬時に変換した。

Josh のポッドキャストを聞きながら、昔のことを思い出した。

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同じポッドキャストには自作マックの話も登場するのだが、これはまた稿を改めて・・・

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アップルの秘密兵器はマックだ

2007年 8月 26日

Mac Is Apple

このところ iPhone や iPod の話で持ち切りだ。

しかしアップルの力の源は iPhone や iPod ではなくマックだ、と Fortune 誌の Brent Schlender はいう。

CNN [Fortune]: “Apple’s surprise weapon: Computers” by Brent Schlender: 22 August 2007

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社名の変更

この1月に Steve Jobs は、これ見よがしに「コンピュータ」ということばを削って「Apple Inc.」という社名に変更したが、それは iPhone を初めて披露したイベントのときのことだった。

Last January, when Steve Jobs rechristened his company by ostentatiously excising the word “Computer” and leaving it as simply “Apple Inc.,” he did so during the very same public event when he first showed off the iPhone.

iPod ミュージックプレーヤと iTunes ダウンロードの売り上げが、これまでメインだったマッキントッシュの売り上げを凌駕したもの同じころだった。

It also came right about the time that combined sales of iPod music players and iTunes music downloads eclipsed revenues from Apple’s mainstay Macintosh personal computers.

新しい社名は明らかな事実を認めたもののように思われた。この10年以上にわたって、アメリカ市場の5%(世界では3%未満)にすら食い込むことができなかったアップルの PC ビジネスが、ついに中心の座を追われたという事実を。結局、青二才の分際にすぎない iPod と iTunes Music Store がその分野でマイクロソフトを凌ぐ支配力を発揮し、iPhone ですらトランジスタラジオ以来もっとも騒がれたガジェットとなったのだ。

The new name seemed to concede the obvious: The company’s PC business, which for well over a decade couldn’t garner even 5 percent of the U.S. market (nor more than 3 percent worldwide), would no longer be front and center. After all, the stripling iPod and iTunes Music Store were holding almost Microsoftian sway in their realms, and the iPhone already was the most ballyhooed new gadget since the transistor radio.

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奇妙なことが起きている

しかるに、この数四半期の間、奇妙なことが起きている。アップルはフル回転を続け、iPhone は毎月何千何百と飛ぶように売れているけれど、一番ホットなのはマッキントッシュビジネスなのだ。IDC によれば、6月に終わった四半期では、会社一番の収益を叩き出し、ついには収益率5%の壁を突破したという。

But a funny thing has happened over the past couple of quarters. While Apple has been firing on all cylinders, and the iPhone is selling hundreds of thousands of units a month, its Macintosh business is the hottest line of all. It roared back in the quarter that ended in June to reclaim its status as the company’s largest revenue source and, at long last, break that 5 percent share barrier, according to IDC.

昨年秋以来アメリカにおけるマックの売り上げは、ほかの PC 業界の3倍のペースで伸び、Dell および Hewlett-Packard に続く第3の地位にまでアップルを押し上げた。

Indeed, Apple’s U.S. Mac sales have grown at triple the rate of the rest of the PC industry since last fall, propelling it into third place in the U.S., behind Dell and Hewlett-Packard.

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ゴマメの歯ぎしりか

「ばか騒ぎの宣伝」にすぎないと思うかもしれない。「一桁台半ばのマーケットシェアなんて、ウインドウズ PC メーカー全体と比べればゴミだ」と。しかしマーケット全体を見渡すと、一見ごく小さいアップルのシェアは、ターゲットとなるマーケットセグメントではもっと、ずっと大きいことに気付くのだ。

“Whoop-de-doo,” you might say. “A market share in the mid single digits isn’t even table scraps compared to the combined force of all those Windows PC makers.” But if you parse the market, you realize that Apple’s seemingly min-uscule share is much, much greater in the slices it has targeted.

一例を挙げると、アップルのコンピュータは真の意味でパーソナルだということだ。アップルは常にコンシューマ製品として宣伝してきたし、常にクリエイティブな個人(企業の IT 部門ではなく)を念頭においてデザインしてきた。

For one thing, Apple’s PCs are truly personal. Apple has always pitched them primarily as consumer products, and they’re designed with the creative individual – not the corporate IT department – in mind.

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企業とは無縁、あくまで個人対象

アップルは、企業向けのサーバー市場と競争する素振りすらあえて見せなかった。サーバーの内部デザインは技術的にみれば PC そのものであり、マーケット全体の五分の一を占めている。出版社やデザイン部門を除けば、大企業をターゲットとすることすらなかった。

Apple doesn’t even pretend to compete for the corporate servers that are technically considered PCs because of their internal design; those account for about a fifth of the market. Nor has it ever targeted big business, other than publishers and creative departments.

大部分のマックは一般消費者と学生が購入した。企業の場合と違って、買うかどうかの決定は自分自身がする。NPD の統計によれば、小売りやオンラインではアップルが15%のシェアを占めるといわれる。気の利いた広告宣伝、自前の派手なアップルストアが大いに役に立っているのだ。

The bulk of Macs are purchased by consumers and students who make their own buying decisions rather than take what an employer issues. Apple has a 15 percent market share of PCs sold at retail and online, according to NPD. Having its own flashy stores helps, of course, as does its clever advertising.

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アップルにとっては大きい

しかし、ほんのささやかなシェアの増加でも、クパチーノの会社にとっては桁外れの伸びになるということを理解することが大変重要だ。アメリカの PC マーケットは非常に大きい。2006 年の販売規模は 6650 万台だった。その1%だけでもアップルがシェアを伸ばせば、前年に 310 万台のマックを売ったアップルにとって、20%から25%も販売台数が伸びることになる。

But more important, you also can see why even modest gains translate into outsized growth in Cupertino. The overall U.S. PC market is so large – 65.5 million were sold in 2006 – that picking up a percentage point of share for Apple, which last year sold about 3.1 million Macs, means its unit sales would jump 20 to 25 percent.

それにマックビジネスは利益率が十分大きいものとなっているので、販売台数が漸増するだけでもそのマージンは大きいものとなる。Dell や HP にとってはほんの些細なものでも、Jobs にとってはとてもおいしい結果となるわけだ。言い換えれば、マイクロソフトやウインドウズ PC 業界から分け前をぶんどらなくても、アップルは十分伸びる余地があるということだ。多分 PC 業界だって成長は続けるはずだ。規模が大きいためにそのペースは遅いかもしれないけれど・・・

And the Mac business is already quite profitable, so the incremental sales yield even better margins. A tiny nick to Dell and HP is gravy for Jobs. In other words, there’s a lot of room for Apple to expand without gouging Microsoft and Windows PC makers, which will also probably keep growing, albeit at a slower pace from a larger base.

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ソフトだって強みだ

最後にまた、アップルのソフトもマックの爆発現象をもたらすかもしれない。大企業についてもだ。おそらくアップルはこの地上で最も優れたソフトウェア会社だ。基本 OS だけでなく、通信やクリエイティビティ、エンターテインメント機器としてのコンピュータの可能性を大きく開くアプリケーションプログラムを、アップルは欠かさず定期的に発売している。アップルソフトの大部分は数年置きに大幅に書き換えられ、簡単で無料のオンラインアップグレードによってパフォーマンスを常に向上させている。

Finally, Apple’s software could turn the Mac into a phenomenon again, perhaps even in corporations. Apple is arguably the best software company on the planet, regularly releasing basic operating system software and application programs that reveal the greater potential of computers as devices for communication, creativity and entertainment. Most of Apple’s software gets an overhaul every few years and is constantly freshened with free, easy, online upgrades that improve performance.

今やマックはインテルのプロセッサを搭載しており、そのマシンはライバルと同じように強力だ。そしてちょっといじるだけで、普通のウインドウズソフトを走らせることができる。また業務上どうしても使わざるを得なかったウインドウズに特化したソフトですら、同様に動かすことができる。自宅でマックを使う社員が IT 部門に対して要求し始めることで、マックは企業にも攻め込むことが出来るようになるのだ。

Also, now that Macs sport Intel processors, the machines are just as powerful as their rivals and, with a little tweaking, can run standard Windows software, including custom applications that many people have to use to do their jobs. Macs could make inroads into more businesses as employees who use them at home begin to demand them of their IT departments.

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それで・・・

で、その教訓はなにか。アップルは競合他社のどこよりも急速な成長を遂げる。誰よりもはやく、頻繁にハードとソフトを改良するからだ。アップルはコンシューマ向け PC の分野を拡大し、マーケットを成長させてきた。長期的な投資としては大変いい話だ。・・・あ、それから、カッコいいミュージックプレーヤや携帯電話だってアップルはちゃんと作っているよ。

So what’s the lesson? Apple is growing faster than its competitors because it improves its hardware and software more often than anyone else. It is broadening what we think of as a consumer-oriented PC and thus helping its market grow. That’s a good long-term investment story. And, oh, by the way, Apple also makes some pretty slick music players and cell phones.

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アルミとガラスの新 iMac

2007年 8月 8日

Newimac

久しぶりにマック中心のイベントだった。

Macworld 誌の Rob Griffiths の予想はほぼ的中だ。

新しい iMac は、これまでのモニターと一体型のデザインからあまり変わっていないのでホッとした。このフォームファクターはやはり究極のデザインだろう。

黒のベゼルはガラスの画面と密接に関連しているようだ。

ガラス画面はタッチスクリーン化を前提にしているのかと思ったら、必ずしもそうではないようだ。

また、新しいキーボードはちょっと・・・

どうやら Mac mini も生き延びたようでご同慶の至りだ。

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iMac のガラス

Macworld: “Apple updates iMac offerings” by Philip Michaels: 07 August 2007

さらに Jobs は、iMac の素材に使ったガラスはエレガントで引っ掻き傷がつきにくいと語った。

In addition, Jobs said, the glass material used on the iMac is elegant and scratch resistant.

アップルによれば、ガラスはアルミの筐体とぴったり合って、表面にはほとんど凸凹がなくシームレスだという。

According to Apple, the glass cover joins precisely with the aluminum enclosure to create a virtually seamless front surface.

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マルチタッチは研究課題

Q&A-1

マルチタッチマックに必ずしも肯定的でなかったのは、Q&A セッションのときだった。

Engadget: “Apple calls multitouch Mac a ‘research project’” by Paul Miller: 07 August 2007

Engadget Japanese: “ジョブズ曰く、マルチタッチMacは「研究プロジェクト」“: 07 August 2007

During the Q&A portion of today’s keynote, somebody referred the iPhone’s multitouch sensing and asked, “what about for the Mac?” Steve, surprisingly, replied. “Makes sense for the iPhone, not sure it makes sense in the Mac. Classify that as a research project.” So there you have it, straight from the horse’s mouth: Apple is at least considering letting you get all touchy touchy with your Mac’s screen, and you can’t ask for much more than that, right?

プレスカンファレンス後半の質疑応答で挙がった「iPhoneではマルチタッチを採用した。Macについてはどうか」という問いへの回答は、「iPhoneでは意味があったが、Macでも役に立つかははっきりしない。研究プロジェクトに分類しておく」というもの。

つまり研究はしているものの、近日中に製品として登場することはなさそうと考えるしかないようです。(まあ仮に近日中に登場予定があったところで予告する会社ではありませんが)。iPhoneではなくタブレットMacが欲しいかたは(マルチタッチではない) 勝手にMacタブレットModBookで我慢しておきましょう。[Ittousai 氏訳]

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アルミ製のキーボード

New Keyboard

Engadget: “Apple’s new iMac and keyboard: first hands-on” by Ryan Block: 07 August 2007

Engadget Japanese:”iMac (4代目) 実機ギャラリー“:07 August 2007

Aight, we just got our hands on the new 4th generation iMac and its wired and wireless Bluetooth keyboards. What can we say, it’s all super sexy. Unfortunately we’re not too partial to the MacBook square-key grid layout, and we really, REALLY wish Apple would get rid of the Jay Leno chin on the iMac already, but check out the pics and see for yourself.

7日のキーノートで発表された「ガラスとアルミ」iMacの実機ギャラリー。MacBook風になったキーボードは好みがあるものの、ジョブズも自賛するデザインはたしかにゴージャス(でもアップルロゴのついた「あご」部分は未だ健在)。舐めるように眺めてイメージトレーニングしたい方はしたのギャラリーへ。[Ittousai 氏訳]

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生き延びた Mac mini

Dell Clutter

なぜ mini が冷遇されるかについて John Gruber が触れている。

Daring Fireball: “Linked List: August 2007” by John Gruber: 07 August 2007

Jobs はミニを嫌っている。だからプレスイベントでも(Q&A セッションになるまで)触れられなかったし、プレスリリースにも載らなかった。それでもアップルは今日ミニを一新した。

Jobs hates the Mini, so it got neither a mention during the event (until the Q&A) nor a press release, but Apple did refresh it today…

何故 Jobs はミニを嫌うのか。プレスイベントでの彼のコメントが参考になる。デルのマシンがディスプレーやウェブカメラにつなぐのにケーブルを張り回さなければならないことをからかったが、それはまたミニにも同じく当てはまるからだった。

As for why Jobs hates it, think about his comments during the event making fun of Dell machines because of the all the cables you need to hook them up to displays and webcams. That all applies equally to the Mini.

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Paul Thurrott の第一印象

Paul Thurrott’s Internet Nexus: “Major Apple product updates“: 07 August 2007

iMac は安定したものに見える。ただ、デザインは明らかに過去のモデルの発展型だ。アップルは iMac をプロ向けモデルに仕立てたのではないかと思う。少し高級に見えるようにしたのではないか。確かに価格設定はすばらしい。

The iMac looks solid, though the design is obviously an evolution over the previous version. I’m curious that Apple went with a Pro-style enclosure with the iMac. I wonder if they’re trying to take it a bit more upscale. Certainly, the pricing appears to be excellent.

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Carl Howe の第一印象

最後に、アナリストでもある Carl Howe の第一印象・・・

Blackfriars’ Marketing: “Apple’s bumps up its iMac and software business” by Carl Howe: 07 August 2007

今回の発表のポイントはつぎのとおり。

1)アルミとガラスの20/24インチ iMac

• New aluminum and glass 20-inch and 24-inch iMacs.

2)iLife ’08 アプリはより精巧に、より強力に

• iLife ’08 applications are now slicker and more capable.

3)Web 2.0 化した .Mac

• .Mac has gone Web 2.0.

4)iWorks には表計算、ワープロ、プレゼン機能

• Apple’s iWorks adds Numbers to presentation and word processing.

これで(今年の)アップルの経営も安泰だ。何故なら・・・

1)コンシューマ向けコンピュータ製品が新学期、年末のシーズンに間に合うよう市場に出たから

• Apple’s new consumer computer lineup is now in the market.

2)ウインドウズ世界には iLife に匹敵するものがないから

• iLife now has no parallel offering in the Windows world.

3)Microsoft Office が老朽化しつつあることを iWorks が示しているから

• iWorks shows off Microsoft Office’s old age.

結論:今回の発表は、2009 年度の収益を確たるものとした iPhone の華々しい発表とは異なる。しかし、今日 iMac とソフトを発表したことで、アップルが市場に出せる製品をちゃんと持っており、消費者はこの秋と冬に新学期のため、あるいはホームコンピュータとして確実に購入できるということを示した。これらの中核となる製品群により、過去最高の業績はこれからも続くものと思われる。

The bottom line: this wasn’t the glitz of the iPhone launch that set up Apple profits for 2009. Today’s iMac and software launch was about Apple ensuring it had products in the market consumers can buy to take to school and put on home desktops this fall and winter. And with these core products, it looks to me like Apple’s record earnings will just keep on coming.

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ライブ中継について

Special Event

アップルの QuickTime に勝るものはないようだ。

Apple [QuickTime]: “Apple Special Event – August 2007“: 07 August 2007

iMac に関する最初の10数分はおもしろいが、ソフトの説明にはいってからはいささかだれた感じがする。

マック系メディアのライブ中継では、今回も Engadget が抜きん出ていた。

Engadget: “Live from Apple’s summer Mac product press conference” by Peter Rojas: 07 August 2007

Engadget Japanese:”アップル Mac製品」プレスカンファレンス速報“:07 August 2007

また、Engadget みたいに写真はないものの、Macworld はきちんとした文章で記事にしていて大変参考になった。

Macworld: “Apple Mac Event – Live Update” by Peter Cohen: 07 August 2007

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これが欲しい:Rob Griffiths

2007年 8月 7日

Dotmacmessage

[Apple’s .Mac will be down from 10 a.m. to noon on Tuesday. Hmmmmmmm:.Mac は火曜日午前10時から正午までメンテナンスだそうだ。フーム・・・]

さあ、祭りだ!

マックファンなら、たとえハズレる可能性があっても今夜(深夜2時)のアップルイベントの予想を立てずにはおられない。

Macworld 誌の Rob Griffiths も同じだ。

Macworld: “My Apple event wishlist” by Rob Griffiths: 06 August 2007

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2時間たっぷりだ

それに、スペシャルイベントは2時間の予定だ。どんなすばらしい iMac だって20分はかかるまい。だとすると火曜日には iMac 以外もあるんじゃないか。

… Additionally, the special event is set for two hours, and even the most fancy of new iMacs wouldn’t take longer than 20 minutes to introduce. So I suspect we’ll see more than just an iMac Tuesday.

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ほぼ確実な五つ

Rob Griffiths は、まずほぼ確実と思われるものを五つ挙げる。

1)新 iMac

iMac のアップデートはずっと延び延びになっている。ブラッシュアルミニューム、新しい CPU、新しいマザーボード、新しいサイズのモニター、高解像度 DVD のサポート? すべては24時間ちょっとで明らかになる。

• A new iMac: The iMac is way overdue for some updates. Brushed aluminum, new CPUs, new motherboard, new monitor sizes, high definition DVD support? We’ll know in just a little more than 24 hours.

2)新しいミニ

mini も iMac と同じように古くなった。だから何かが変わるだろう。ただし、アップルが mini には未来なしと決めなければの話だが。しかしもしそうなら、モニター無しで買えるマックは Mac Pro だけということになってしまう。そんなことになるとは思えない。だから、mini にも小さいながら変化があるだろう。例えばケース(白いトップよさようなら、オールアルミニュームボックスよこんにちは)とか、CPU のスピードを少し上げるとか、ハードドライブの容量を増やすとか・・・

• A new mini: The mini is just as aged as the iMac, so expect to see some changes here, too—that is unless Apple has decided that the mini has no future with the company. If that’s true, that would mean the only Mac one could buy without a monitor would be the Mac Pro, and I just don’t see that happening. So we’ll see a mini with perhaps some small changes to the case (goodbye white top, hello all-aluminum box), some speed-bumped CPUs, and a larger hard drive.

3).Mac の充実

アップル自身が上記のメッセージ[冒頭画像参照]でいっているように、.Mac はメンテナンスのため明日朝10時(太平洋時間)から正午までオフラインとなる。これはプレス発表の時間とぴったり合致する。この二つになんらかの関係があると想像するのに遺伝子生体工学の知識なんか要らない。ストレージ容量の増加、各種アプリケーションとのよりスムーズな統合、それにもしかしたらある程度の無料サービスも?

• .Mac enhancements: As Apple itself has noted in the message above, .Mac will be offline for “maintenance” tomorrow from 10 a.m. to noon Pacific time—exactly when the company will brief the press. You don’t need a degree in genetic bioengineering to suspect that the two are somehow related. More storage space, better integration with various apps, and maybe even a return of some level of free service?

4)Leopard の出荷日

アップルはすでに10月だといっているが、たったそれだけだ。OS X 10.5 の確たる出荷予定日を聞くことになるだろう。自分が最初の言い出しっぺだとすると、10月26日の金曜日に賭ける。

• Leopard’s ship date: Apple has already told us October, but that’s all. I expect we’ll hear a firm ship date for OS X 10.5. If I had first pick in the office pool, Friday, October 26 would be my pick.

5)iWork ’08 iLife ’08 のプレビュー

Steve Jobs は iLife と iWork のデモをやってみせて、10月に Leopard が出荷される際には入手できるというだろう。これらのソフトはスペシャルイベントで発表されると考えるひともいる。しかし二つとも Leopard のテクノロジーを使うと思われるので、出荷は新しい OS と同じ時期になるだろう。iLife/iWork が Leopard オンリーだといっている訳ではないことに注意。Leopard の機能のいくつかが含まれるだろうといっているのだ。アップルは OS X 10.4 ユーザーに対するチャンスも逸したりはしないだろう。しかし、先月同僚の Philip Michaels が述べたように、アップルは Leopard のいくつかの機能をアップグレードに対するインセンティブとして使うだろう。

• iWork ’08 and iLife ’08 preview: Steve Jobs will demonstrate iLife and iWork, and announce that both will be available when Leopard ships in October. Some are expecting the suite to be released at the special event, but I think both will rely on Leopard technologies, and will ship at the same time as the new OS. Note that I am not saying iLife/iWork will be Leopard only, but rather that they’ll include some features that require Leopard. Apple won’t want to pass up sales to OS X 10.4 users, but, as my colleague Philip Michaels suggested last month, the company will use some Leopard-related features as upgrade incentives.

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私が前から欲しいもの

さあ、自分で考えても合理的と思われる予測はここまでだ。それでも、以上全部でも2時間はかかるまい。だから私が前々から欲しいもの(personal pet projects)も二つだけ入る余地があると思うのだ。

OK, so much for my rational predictions. I still don’t see the above taking a full two hours, so that leaves room for two personal pet projects.

1)ナゾのミッドレンジ Mac minitower

mini のビッグブラザーだ。Mac Pro ほどのパワーや値段は要らないというひと向けで、拡張オプション付き。もっともコイツは出ないと思うけれど。だって Mac Pro ともろにぶっつかるだろうから・・・

• The Mythical midrange Mac minitower: The big brother to the mini, this box provides expansion options to those who want them, but don’t want or need the power (and expense) associated with the Mac Pro. I doubt we’ll see this one, though, as I think it would cannibalize Mac Pro sales too much.

2)The MacLightBook Pro

アップルのポータブルラインナップで欠けているヤツだ。スペックはつぎのとおり。小型のマシンで13インチのバックライト液晶画面、スクリーン解像度は 1,280 x 800、NVIDIA GeForce Go 7400 のビデオアダプター、重量は 3.7 ポンド、カメラとマイク内蔵、プロセッサは 2.16GHz Core 2 Duo、2GB のメモリーと 4GB のキャッシュ、200GB SATA のハードドライブ、SuperDrive、無線は 802.11a/b/g 内蔵、それに Ethernet も内蔵だ。えっ、不可能だって? ソニーならこのスペックのマシンはいくらでもあるぞ。ソニーに出来るのなら、今や業界標準のパーツを使うようになったアップルにとって出来ないわけないだろう。MacLightBook Pro だよ。そんなマシンなら、手持ちの MacBook Pro なんかすぐに売っぱらっちゃう。たとえ値段が MacBook Pro と同じかそれ以上でも・・・

• The MacLightBook Pro: This is the missing link in Apple’s portable lineup. A smaller machine with a 13-inch LED backlit 1,280-by-800 resolution screen powered by a NVIDIA GeForce Go 7400 video adapter, weight of 3.7 pounds, built-in camera and microphone, 2.16GHz Core 2 Duo CPU with 2GB of memory and 4GB of cache, a 200GB SATA hard drive, SuperDrive, built-in 802.11a/b/g wireless, and built-in Ethernet. Impossible, you say? Well, Sony builds a full line of machines with those specs. If Sony can do it, and Apple’s now using the same industry-standard parts, why can’t we have a MacLightBook Pro? I would sell my MacBook Pro in a heartbeat for such a machine—even if it cost the same or more than the MacBook Pro!

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さあ、あなたの予想リストの準備はできただろうか。

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やっとマックの番だ!

2007年 8月 2日

Steampunk Imac

スチームパンクな iMac

Think Secret が予測していた「8月7日」はどうやら本物らしい。

Steve Jobs がやるかどうかは不明だが、アップル本部でマックに関するプレス説明会があることは確定したようだ。

いつもならアップルのウワサ話になんか組しない Macworld 誌の Philip Michaels が、たまりかねてこんな記事を書いている。「やっとアップルはマックに注意を向けた!」

Macworld: “Apple turns its attention to the Mac” by Philip Michaels: 01 August 2007

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今回は招待状なし

慈悲深きアップルは、8月の酷暑を凌ぐものを我々に与えてくれた。iPhone の後に続く、そして Leopard 発表以前のこの時期に、アップルが隠し持っているものはなにかと推測する機会をだ。火曜日遅く、アップルはイベントを・・・じゃなかったプレス説明会を、クパチーノの本部で開くと発表したのだ。

Ever-thoughtful Apple has given us something to stave off the dog days of August a little while longer—a chance to speculate on what the company has up its sleeve in this post-iPhone, pre-Leopard period. Late Tuesday, the company announced that it would hold… well, not an event, really, but more of a press briefing at its Cupertino headquarters.

このテのアップル公認のプレス会合には、その内容を窺わせるデザインの招待状が発出されるのが普通だ。1月の Macworld Expo キーノートの場合は、「最初の30年は始まりに過ぎない・・・」という謎めいたメッセージを含んでいたし、 iTunes Store で映画をダウンロードできるようになったときのイベントでは、映画風のスポットライトをあしらったアップルロゴで「さあショーの始まりだ・・・」という文句が付いていた。しかし今回は、そんな気の利いた画像もなく、骨占いで占い師が未来を占うこともできない。その代わり、来週の火曜日に開くプレスイベントは「マックに焦点を合わせたものだ」とはっきりいったのだ。それが何を意味するのか、きっとどっと予想で溢れかえるに違いない。

Usually, these sorts of Apple-sanctioned press gatherings are heralded by an invitation containing some sort of tell-tale artwork—think the then-cryptic “The first 30 years were just the beginning” message before last January’s Macworld Expo keynote or the “It’s Showtime” invitation depicting the Apple logo bathed in movie-style spotlights to mark the event where Apple added movie purchases to the iTunes Store. This time, however, there’s no clever graphic for us to pore over like soothsayers studying chicken bones for clues about the future. Instead, Apple has come right out and said it—next Tuesday’s press event will be “Mac-focused,” which will doubtlessly trigger a flood of speculation over just what that means.

私はとてもうれしい。

I’m happy to oblige.

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予測に必要なもの

アップルが新製品を出すときには、ちゃんとした予測(educated guess)をするために二つのことを調べることにしている。ひとつは  Macworld 誌の Hardware Guide であり、もうひとつはアップルの直近の四半期業務報告書、特に製品別の売り上げ実績だ。前者は前回の製品のモデルチェンジからどのくらい時間が経ったか教えてくれるし、後者は販売傾向を示してくれる。

Whenever it’s time to make an educated guess on what new products Apple might have in store, I consult two things—Macworld’s Apple Hardware Guide and Apple’s most recent quarterly report, specifically the breakdown of sales by product type. The former tells me how long it’s been since a product’s undergone an update while the latter shows me what the sales trends are.

例えば Hardware Guide をざっと見るだけで、MacBook や MacBook Pro が過去数か月の間にアップグレードされた一方で、デスクトップ全製品については一年以上もモデルチェンジがなかったことが分かる。(8コアの Mac Pro は例外だ。そもそも一般向けの機種ではない。)またアップルの販売実績を見れば、記録的なマックの売り上げはラップトップによるものであることが分かる。デスクトップも第3四半期対前年比で20%増というかなりの増加だが、ラップトップの 113 万台に比べると 63 万 4000 台そこそこに過ぎない。明らかにデスクトップには成長の余地があるのだ。

For instance, glancing at the Hardware Guide, I notice that while both the MacBook and MacBook Pro have seen upgrades in the last several months, the entire desktop line has gone nearly a year without a new model (excluding the April unveiling of the eight-core Mac Pro, which really wasn’t aimed at a wide-scale audience). Looking at the sales figures from the Apple data sheet, we can see that laptops are what’s driving Apple’s record Mac sales. Desktop sales by unit rose a respectable 20 percent in the third quarter year-over-year, but the company sold only 634,000 desktops compared to 1.13 million laptops. Clearly, there’s room for growth in the desktop numbers.

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どのデスクトップマシン?

ではどのデスクトップマシンなのか。iMac のプロセッサはラップトップのマシンと同じ Core 2 Duo だ。iMac が Core 2 Duo にアップグレードしたのは昨年の秋で、MacBook Pro ラインよりひと月も前だった。インテルがモバイルプロセッサをアップグレードしたのが5月で、改良された Santa Rosa チップセットが最新の MacBook Pro に取り入れられていることを考えれば、iMacs の新しいモデルを準備中と考えるのが理にかなっているだろう。

Which desktop becomes even more apparent when you consider that the iMac uses the same Core 2 Duo chip that powers the laptop line—in fact, last fall, the iMac underwent the Core 2 Duo upgrade more than a month before the MacBook Pro line. With Intel having released its updated mobile processors in May—and with many of the improvements from that Santa Rosa chipset finding their way into the most recent MacBook Pro upgrades—it seems logical that a new line of iMacs is in the works.

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ああ、しかし・・・

ああ、しかし・・・、私の慎重な推理もここまでだ。アップグレードされたチップを入れ替えるというだけなら、アップルが大騒ぎしたりするだろうか。実際6月初旬にアップルが MacBook Pro を発表したときには、大げさにすることなく静かに発表したのだ。もしアップルが、来週火曜日にプレスを本部へ招集するということなら、新しい、改良されたプロセッサを同じ筐体に入れ換えるなんてことよりもうちょっと重要なことがあるに違いない。

Ah, but here’s where my careful reasoning falls apart: If it were merely a matter of swapping in an upgraded chip, Apple would do so without much hoopla. After all, that’s exactly what the company did in early June with the aforementioned MacBook Pro release. If Apple is summoning reporters to its headquarters next Tuesday, it’s likely to be something slightly more important than new-and-improved processors in the same old case.

もうちょっと重要なことって何だろうか。私にはまったく分からない。もしかしたらオールインワンデスクトップを入れる新しいケースかもしれない。もしかしたら極秘のテクノロジーかもしれない。それともまったく別のものかもしれない。

Now as to what that slightly more important thing is? I have no idea. Perhaps it’s a new enclosure for the all-in-one desktop. Perhaps there’s some other hush-hush technology to be introduced. Or maybe it’s something else entirely.

それがなんであれ、Macworld.com のフォーラムに書き込んで私に教えて欲しい。

Whatever it is, I’m sure you can fill me in, using the link to the Macworld.com forums below.

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参考:

・Macworld: “Apple turns its attention to the Mac” by Philip Michaels: 01 August 2007

・CNET: “Apple schedules Mac event for next Tuesday” by Tom Krazit: 31 July 2007

・MacNN: “Apple event to focus on Macs, iLife: Aug 7th“: 31 July 2007

・Engadget: “Apple gathering press for Mac event next week” by Ryan Block: 31 July 2007

・Engadget Japanese: “次のアップルイベントは87日、Mac製品を発表“: 31 July 2007

・Ars Technica: “Apple schedules Mac event for Tuesday, August 7” by Jacqui Cheng: 31 July 2007

・AppleInsider: “Apple to host Mac event next Tuesday“: 31 July 2007

・Think Secret [Secret Notes]: “Apple confirms August 7 Mac event“: 01 August 2007

・気になる、記になる…:”Apple87日にMac関連のイベントを開催“:01 August 2007

・Apple Brothers + Mac News:”Apple87日(水)に新製品発表会を開催“:01 August 2007

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ハンドヘルドコンピュータ革命

2007年 7月 28日

In Your Pocket
Your life in your pocket

iPhone をハンドヘルドコンピュータとして捉え、その可能性を探った興味深い記事がある。

Seeking Alpha: “Apple’s Handheld Computer Revolution” by Andrew Melcher: 26 July 2007

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ハンドヘルドコンピュータ

事実 Steve Jobs は、アップルの新しいデスクトップ OS が iPhone や iPod でも動くとまでいっているのだ。ということは、これらのデバイスが「ハンドヘルドのアップル OS コンピュータ」だということを認めたことになる。

… In fact, Steve Jobs even announced that Apple’s new desktop OS will work on the iPhone and iPod — Confirming that these devices will also be hand-held Apple OS computers.

アップルの製品ラインナップに、ポケットサイズでいつでも持ち運べるコンピュータが加わるのだ。それも無数のワイヤレス構想が、有料の携帯電話に取って代わろうとするまさにこの時に・・・。このことは、ハンドヘルドコンピュータ革命を押し進めていく上でアップルが際立って有利な立場に立つこと意味する。

So Apple will have a product line of pocket-size, always-with-you computers, just as hundreds of WiFi initiatives begin to take over paid cellular. This will put Apple in a uniquely strong position to drive a revolution in handheld computing.

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ケイタイは補助的なデバイス

今のところ固定電話回線からインターネットに接続することは辛うじて「タダで」できる。しかし真のモバイル環境を達成しようとすると、速度の遅い携帯電話でインターネットを利用して掛かった分の料金を支払うか、あるいは密度にばらつきのある WiFi ネットワークを利用するかのいずれしかない。物事の変化のテンポは早いというのに、ことモバイル・コンピューティングに関する限り、高額のカネを支払うかそれともばらつきのある無線ネットワークを選ぶかのどちらかだ。このため誰もが、通信のベースステーションとしてダサイ PC を使わざるを得ず、携帯機器はいわば補助的な道具にならざるを得ないのだ。

You see, right now it is marginally “free” to go online from a fixed line. But to go truly mobile, we either have to pay by-the-minute to use the slow cellular internet, or we have to deal with spotty WiFi coverage. Things are changing fast, but exclusively mobile computing remains an expensive or spotty trade-off. This forces nearly everyone to use a clunky computer as a central base of communication, and handhelds remain sort of ancillary things.

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PC からハンドヘルドへ

然るに WiFi ネットワークが拡大すれば、携帯機器によるコンピュータの活躍する余地が出て来る。アップル OS が iPhone で動くことになれば、そこら中のダサイ PC で出来る重要なことはすべて、ポケットサイズのハンドヘルドコンピュータで出来ることになる。そうなれば、好きなときにインターネットに接続できるか、無料の VOIP[Voice over IP:IP電話]にアクセスが可能かという利便性だけが、選択の決定要因となる。その時点で、ポケットに収まらない機器は不要なものとなり、世界はハンドヘルドおよびそのドック[cradle:クレードル]に転換するのだ。

However, spreading WiFi coverage is creating an opening for handheld-centric computing. And once Apple OS runs on the iPhone, pocket-size handhelds will be able to do all the important stuff a clunky PC can. A [sic] that point, the convenience of always having internet and free VOIP access in your pocket will become the only decision variable. At that point, the device that can’t fit in your pocket becomes redundant and the world switches to handhelds and cradles.

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OS が小さくなれるかどうかが問題

マイクロソフトには、ダサイ PC を脱して新しいハンドヘルドの領域で主導権を握る準備が全く出来ていないように見える。間違いなく新しいインターフェイス(iPhone の特許で保護されたキーボードや指の動きをセンサーチェックする)は必要だ。しかしもっと決定的に重要なことは、膨れ上がった Windows Vista(CE バージョンではなく)をハンドヘルドのフラッシュメモリーに搭載できるようにすることだ。こうなるとアップルの小さい OS は決定的に有利だ。膨らみ過ぎたウインドウズを小さなフラッシュメモリーチップに載せて機器を駆動できるようになるまでには少なくともあと一年は必要だ。どうやら、ウインドウズが必要不可欠な機能を備えたプラットフォームとして来年登場する可能性は望み薄のようだ。

Microsoft seems completely unprepared to push its dominance with clunky computers into this new handheld realm. It will certainly need new interfaces like the iPhone’s patented keyboard and finger driven actuation. But more critically, Microsoft will need to load bloated Windows Vista (not the CE version) on an flash memory handheld. The smaller Apple OS has a critical advantage here. It will be at least another year before flash memory chips are big enough to power a standard Windows bloatware device. It seems that Windows will be stuck without next year’s absolutely-must-have functionality – platform ubiquity.

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iPhone の変身

臨界量を超える数の人々がウインドウズを去れば、これまでマイクロソフトが持っていた唯一の力の源、すなわちユーザーネットワークは消滅してしまう。その時点でアップルの携帯機器は、単なる 100 万人の好奇心の対象から、1台が 600 ドルするグローバルなコミュニケーションのための標準/ネットワークに変わることになる。そしていずれ何十億というデスクトップコンピュータにとって変わるのだ。

Once a critical mass of people leaves Windows, the only source of power Microsoft ever really had (its user network) will evaporate. At that point, Apple handhelds stop being a million user curiosity and starts looking like a $600/unit global communication standard/network that will eventually replace nearly a billion desktop computers.

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ケイタイ業界も対抗できない

また iPhone は、携帯電話業界を脅かすテクノロジーとなるかもしれない。Nokia などでは、600 ドル(あるいは 3000 ドル)の iPhone(それはドックにつないで使えるアップル製コンピュータということなのだが)に匹敵するものを造り出すことはできない。携帯電話メーカーもまた、アップルが築き上げてきた優れたデスクトップソフトウェアの世界に対抗する準備が全く出来ていないように見える。

And the iPhone may also be a killer technology for the cell phone hardware industry as well. The likes of Nokia will simply not be able to create functions valuable enough to compete with $600 (or $3,000) iPhones that are also dockable Apple computers. The cell phone manufacturers as well seem wholly unprepared to compete with Apple’s well established desktop software universe.

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ハンドヘルドとしての iPhone の未来

結論をいえば iPhone の後継機は、移動通信の両端であるノードコンピューティング(node computing)と通信(communication)の間隙を埋めることにより、その支配権を握るかもしれないということなのだ。ドックにつなげるアップルのコンピュータがポケットに入っていて、いつでも無料でインターネットに接続できるということなら、ほかにコンピュータや携帯電話が必要だと思ったりするだろうか。

In summary, it seems that iPhone’s offspring could dominate node computing and communication by bridging both ends of the mobility continuum. After all, If you had a dockable Apple computer in your pocket – A device that could always access the Internet for free – would you need another computer, or a cell phone?

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初めて真の競争を迫られるマイクロソフト

まさにこのようなプラットフォームの変化こそ、Steve Jobs が20年間待ち続けたものなのだ。マイクロソフトは、これまでで初めて技術革新の一番根幹の部分で競争することを強いられる。しかも今度は、アップル製ハンドヘルドがウインドウズ PC で出来ることならなんでも、いやそれ以上のことを出来るのだ。今回は、技術革新と Steve Jobs の戦術(それは iPod 登場のずっと以前から熟慮されたものに間違いない)があまりに早く展開するので、老朽化しつつあるマイクロソフトには対応することが困難なのだ。さらに加えてマイクロソフトには対応しなければならない二つの戦線があるのだ。(この点については「グーグルはいかにしてノードコンピューティングを殺すか」を参照のこと。)

This change of platform is exactly what Steve Jobs has been waiting two decades for. It will force Microsoft to compete on the basis of innovation for the first time ever. But this time, Apple handhelds will do everything Windows devices can do and much more. This time technological change and Steve Jobs’ battle plan (no doubt conceived well before the launch of the iPod) will unfold too fast for aging Microsoft to react to. On top of that, Microsoft is facing a two front war. For Microsoft’s other front, see: How Google will kill node computing.

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ポケットに入れて持ち運べるハンドヘルド型のコンピュータがアップルから本当に出るのならこれはスゴいことだ。

Steve Jobs が出陣式でいった「とてつもないヤツ」(the stuff …  “off the charts”)というのがこれだとしたら心騒ぐではないか・・・

こうしてみると、iPhone に搭載された OS X というのが何者なのか俄然興味が湧いてくる。

なんだかおもしろいことになりそうだ。

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参考:

・Seeking Alpha: “Apple’s Handheld Computer Revolution” by Andrew Melcher: 26 July 2007
・Seeking Alpha: “Why Google Will Kill Node Computing” by Andrew Melcher: 09 January 2007

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新しい iMac の噂

2007年 7月 25日

Imac Replaced

新しい iMac の噂がまたぞろ出始めた。

前からあった噂に加えて、iPhone 発売直前の出陣式で Steve Jobs が語ったこともあって期待がいや増す。

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とてつもないヤツ

三本柱の最初はマックだ。これに関連して Steve はこういっている。これまでで「最良のマック」を準備中だ。来年登場するコイツは「とてつもない」[off the charts:数値を表すグラフが外にはみ出すぐらいすごいという意味]ヤツだ、と。ワオ、なんともオイシいニュースじゃないか。

The first leg is the Mac business, which Steve addressed by saying that they have the “best Macs” in the new product pipeline ever right now, and that the stuff coming out in the next year is “off the charts.” Wow, sounds juicy.

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Jobs の発言は iMac を意識してのことではなさそうだが、巷の噂では Think Secret が突出している。なにせ8月7日と日付まで特定して予想しているのだから。

Think Secret [Secret Notes]: “Save the date: August 7 for new iMac, iLife to emerge early?“: 17 July 2007

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いよいよ8月7日だ

信頼すべき情報(複数)によれば、先にも報告した新しい iMac は、いよいよ8月7日に発表の照準を定めたようだ。一方、アップルが次世代 iLife を同じ時期に向けて準備中という兆候もある。新学期の購入シーズンに先立って iMac をより魅力あるものにするためだという。

July 17, 2007 – Reliable sources have zeroed in further on the release date for Apple’s revamped iMac since our last report, pointing to an announcement on August 7. Meanwhile, preliminary signs suggest Apple may be ready to release its next-generation iLife suite around the same time in an effort to further bolster the iMac’s appeal ahead of the back-to-school buying season.

アップルが8月第一週に iMac をモデルチェンジする可能性が大変高いことを、複数の情報が示している。2006 年1月のインテルプロセッサ採用以来初めて、iMac は大幅モデルチェンジをすることになる。筐体はまったく新しいブラッシュアルミニューム製のメタルボディを採用することになりそうだ。

Multiple sources have said Apple’s highly anticipated iMac revision is expected in the first week of August. The revamped iMac will represent the first substantial upgrade to the system since it initially adopted Intel processors in January 2006, and will sport an entirely new brushed aluminum enclosure.

iLife が8月に出るかどうかはいささか不明。2006 年の末以来複数の情報筋は、次期バージョンの iLife および iWork は Mac OS X 10.5 の新技術を利用するので、Leopard が発売されるまでは発表されないとこれまでいい続けてきた。

Word of iLife’s appearance in August is less certain. Sources have said since late 2006 that the next versions of iLife and iWork would not be released until Leopard hits shelves, with both suites set to take advantage of new technologies in Mac OS X 10.5.

最近の他の情報(複数)では、アップルは新しい iLife の準備を完了したともいう。ただ、iLife が Leopard の10月発表と軌を一にするのであれば、そんなに早く登場するとも思われないが・・・

Other sources have more recently said Apple is already making preparations for the release of the new iLife, something that ordinarily wouldn’t happen so soon if iLife was tracking for an October release alongside Leopard.

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Think Secret のこの噂は「Secret Notes」というカテゴリーのものだ。MacRumors でいうと「Page 2」にあたる。噂はうわさでも信憑性についていまひとつという感じのものがこのカテゴリーにはいる。

噂系にもそれなりの仁義があるということ。

8月7日説はその手の噂だということになる。

アップルが噂系のいくつかのサイトを法廷に訴えて以来、噂系の有り様が大きく変わった。

Think Secret は内部通報者の情報に重点をおく従来の方向を踏襲した。しかしディープスロートに頼るこの方法は当たれば大きいが、ソース次第では大きなポカとなる。何度かポカを繰り返した挙げ句、「Secret Notes」というカテゴリーが誕生した。

一方、Think Secret と双璧をなしていた AppleInsider は噂系から一般ニュース系を指向した。ライターを明示、アナリスト情報などがメインとなり「信頼できる筋」が比較的減った。

そして、記事の量が爆発的に増大した。

AppleInsider には「silvervine の定点観測所」という優れた日本語翻訳サイトがある。すばらしい翻訳にはいつも敬服しているが、さすがに全部の記事を翻訳するのは大変で、最近では silvervine 氏が取捨選択されたものを主に翻訳しておられるようだ。

Think Secret に先行する AppleInsider の記事では、Piper Jaffray を引用し、新しいキーボードについて触れている。

とまれ、目下のところ8月7日説を唱えているのは Think Secret だけ。

Think Secret は7月6日の記事でも、iMac についてつぎのように書いている。

Think Secret: “Next-generation iMac tracking for August“: 6 July 2007

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2インチのアルミニューム製筐体

次期 iMac は、最近アップグレードされた MacBook Pro とほぼ同じ内部構造だが、筐体はブラッシュアルミニュームを採用し、約2インチの厚さだといわれる。

… The iMac, which will be based on similar internals as the recent MacBook Pro revision, will sport a brushed aluminum enclosure and will measure just two inches thick.

エレガントな新しい筐体は iMac の現行モデルに似ているが、ディスプレー下部のアゴの部分(内部構造の大部分がはいっている)は今より狭くなるといわれている。

The elegant new enclosure will somewhat resemble the current white iMac but is said to feature a shorter space below the actual display, where most of the internals are housed.

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はてさてどんな iMac が登場するのだろうか。

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参考:

・Think Secret: “Next-generation iMac tracking for August“: 06 July 2007

・Think Secret [Secret Notes]: “Save the date: August 7 for new iMac, iLife to emerge early?“: 17 July 2007

・AppleInsider: “Next-gen iMacs to bundle new Apple keyboard” by Kasper Jade: 09 July 2007

・AppleInsider: “Apple iMac makeover appears ripe for summer, says firm” by Prince McLean: 12 July 2007

・9 to 5 Mac: “Intel’s New Processors Bound for iMacs on (or around) August 7th?” by Cleve Nettles: 17 July 2007

・Mac Rumors: “iMac Revision, iLife, iPods on August 7th? [Update]“: 17 July 2007

・Engadget: “Apple rumor report: new iMacs and iLife on August 7th” by Joshua Topolsky: 17 July 2007

・Engadget Japanese: “iMac87日登場?という噂” by Ittousai: 18 July 2007

・InsanelyMac Forum: “Future Hardware Rumour Round-up!” by do1: 18 July 2007

・Ars Technica: “Rumor: iMac, iLife coming in early August” by Jeff Smykil: 18 July 2007

・MacDailyNews: “RUMOR: Apple preps next-gen Apple iMacs for August 7th release“: 18 July 2007

・MacDailyNews: “New iMacs from Apple in three weeks? (plus 1997 Apple-Microsoft deal explained)“: 19 July 2007

・PC Magazine: “Three Weeks to New iMac?” by Think Secret staff: 19 July 2007

・TUAW: “Rumor: New iMac on August 7” by Mike Schramm: 19 July 2007

・気になる、記になる…:”次期iMacは来月にもリリース??“:07 July 2007

・気になる、記になる…:”iMac登場は87日で間違いないかも“:18 July 2007

・Mac de Life:”New iMacの厚さは2inch“:07 July 2007

・Mac de Life:”New iMacには「New keyboard」で?“:10 July 2007

・Mac de Life:”New Keyboardはメディアコントロール付き“:18 July 2007

・平成鸚鵡籠中記:”iMacに望むこと“:09 July 2007

・ringo-sanco:”「新しいiMac」が夏に登場する確率は80%“:13 July 2007

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アップデート:これが新 iMac キーボード?(7月28日)

Imackbtop

噂の8月7日が近づいたところで、新しい iMac のキーボードと称する写真がネットにリークされた。

ブラッシュアルミ製の超薄型キーボード。写真を載せたのは Engadget だ。

Engadget: “Is this the new iMac keyboard?” by Thomas Ricker: 27 July 2007

Engadget Japanese:”iMacのアルミキーボード流出?“:27 July 2007

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Imackbside

フルサイズの画像(それもたくさん)を情報提供者から今受け取った。これは本物だと思う。でも、コマンドキーからアップルのロゴをほんとに外すのだろうか。

Update: Full-sized image (and plenty more) just received from our tipster. You know, we believe that this is the real deal. But did they really remove the Apple logo from the command key?

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8月7日説をとった Think Secret も、これは本物らしいといっている。

Think Secret [Secret Notes]: “Brushed aluminum iMac’s keyboard apparently revealed“: 27 July 2007

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キーボードの写真(白の低いキーとブラッシュアルミの更に低い表面)は最近浮上した噂と合致している。

The photos of the keyboard, which sports low-profile white keys and a brushed aluminum lower surface, are consistent with rumors that have surfaced recently.

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8月7日の新 iMac 登場はいよいよ本物か・・・

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参考:

・Engadget: “Is this the new iMac keyboard?” by Thomas Ricker: 27 July 2007

・Engadget Japanese:”iMacのアルミキーボード流出?“:27 July 2007

・Think Secret [Secret Notes]: “Brushed aluminum iMac’s keyboard apparently revealed“: 27 July 2007

・Mac Rumors: “New iMac Keyboard Revealed? [Updated]“: 27 July 2007

・BusinessWeek: “Is This Really The New iMac Keyboard?” by Arik Hesseldahl: 27 July 2007

・MacNN: “New slimline iMac keyboard revealed? [U]“: 27 July 2007

・MacUser: “Apple’s new keyboard brings teh shiny” by Dan Moren: 27 July 2007

・TUAW: “Rumor: The new iMac keyboard” by Dave Caolo: 27 July 2007

・Ars Technica: “Is this the new iMac keyboard? Why it could be the real deal” by Justin Berka: 27 July 2007

・CrunchGear: “Apple iMac Keyboard: Bull or Just Fake?” by John Biggs: 27 July 2007

・気になる、記になる…:”新しいApple Keyboardのリーク写真??“:27 July 2007

・GoGo! Machead!:”これが新しいiMacのキーボードになる?“:28 July 2007

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